東洋大学の山下玲准教授、高知工科大学の前田和範講師、早稲田大学の高田紘佑助教(※旧所属)による研究グループは、自然環境下で開催されるスポーツイベントへの参加が、参加者の日常的な環境配慮行動(Pro-environmental behavior)に与える影響を明らかにしました。対象は、四万十川ウルトラマラソンに初参加したランナー122人です。従来研究では、単一時点での調査が多く、イベントを通じた行動変化まで十分に検証されていないため、本研究では、①参加前、②参加2~3週間後、③参加4~5週間後の3つのタイミングで追跡調査を行い、その結果、参加後に環境配慮行動が有意に増加しました(つまり、イベント参加後しばらくしてからも環境に配慮した行動が持続)。特に、参加前の環境配慮意図が低かった人ほど、その後の行動の伸びが大きいことが示されました。
本研究は、自然を活用したスポーツイベントが、観光や地域振興の機会にとどまらず、参加者のその後の生活行動にも影響しうることを示した点に特徴があります。論文は、国際的に高い評価を受ける学術誌 Journal of Sustainable Tourism (Impact Factor=7.8)に掲載されました。本研究は、観光分野だけでなく、持続可能なスポーツイベントのあり方を考えるうえでも役立つ成果です。
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・【プレスリリース】自然の中を走ると、人は日常でも環境にやさしくなる 四万十川ウルトラマラソン参加者の追跡調査で行動変化を実証